10/15(日)に東京でのBRIDGEセミナーを終え、16(月)の夜に東京都大田区にある蒲田リハビリテーション病院にて講演をしてきました。
非常に大きな法人で、全国で2000名ほどのセラピストが在籍しているとのこと…。
講演は「摂食嚥下を有利にするための姿勢分析と介入」をテーマに講義・実技をしてきました!
PT・OT・ST合わせて50名ほどの参加。お申し込みは100名ほどあったようですが、実技もあるため、ご無理をいって人数を制限させて頂きました。
前半は講義を中心に。
グループ分けは事前に、PT・OT・STさんが一人は入るようにしてもらいました。
お互いの考えや悩みや強み・弱みをまず知ってもらい、職種間の壁をもっと壊したいな、という狙いです。
まずはじめに、5分で食事の際のポジショニングやセッティングについてのグループディスカッションをし、次に5分で座位姿勢の観察を絵で描いてもらいました。
お互いに食事の姿勢についてどう考えているか?また姿勢をどう見ているか?また普段いかに姿勢の観察を大雑把にやっているか?に気づいてもらうためです。
姿勢が舌骨や下顎、舌にどのような影響を与えるか?
解剖学をもとに説明しました。
上の写真は背臥位での舌骨の位置が股関節の角度によって変化するのを、参加者の方にお見せしている場面です。
筋は筋膜を介してつながりを持っているため、個人差はありますが上記のように下肢の位置が舌骨に影響を与えることもあります。
そう考えると舌骨や喉頭の位置や向きの左右差は、舌骨周囲筋だけでなく身体全体から考えていくことで解決策が見えてくることもあります。
そのため食事の歳のセッティングにおいては、ただ姿勢が崩れにくく、左右対称を目指せば良いわけではありません。
特に摂食嚥下に問題がある場合、食べやすいポジショニングでは舌骨や喉頭の位置や、飲み込み時の挙上が得られやすくなるか?をPTOTSTが協力して模索する必要があると思っています。
そして座位姿勢においていかに頭頚部や上肢の動きの自由度を得ながらも体幹を前後左右に動かしながらも制御できる姿勢制御能力の獲得が大切になります。